東広島の有名な郷土料理の美酒鍋とは何かをご説明します!
東広島には全国でも有名な酒処である西条があります。
広島と言えばお好みや牡蠣といった食べ物が有名ですが、西条には酒処ならではの郷土料理があることをご存知でしょうか。
美味しいお酒と食事で東広島を感じてみましょう。
東広島に住もうとお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
□美酒鍋は西条の郷土料理である
そもそも美酒鍋とは一体どのようなものなのでしょうか。
美酒鍋とは、鶏肉の内臓や豚肉、野菜などを中心に日本酒と塩胡椒というシンプルな味付けで構成された鍋のことを言います。
元々は西条の酒蔵で働いていた人たちへの賄い料理として出されたことがきっかけでした。
美酒鍋は鍋といっても調理は鉄板が用いられることが多く、汁気がほとんどない炒め煮の状態で食べられることがほとんどです。
利き酒に影響されないようシンプルな味わいに仕上げられているのが特徴です。
料理の過程では日本酒をふんだんに使いますが、熱によってアルコール分が飛ぶため、お子様でも美味しく食べられる郷土料理となっています。
美酒鍋は、西条で有名な酒造メーカーである賀茂鶴の専務であった石川和知氏によって考案されました。
考案された当時は考案者の石川の名前にかけて「五右衛門鍋」と呼ばれ親しまれてきました。
美酒鍋は「びしゅなべ」と呼びますが、平仮名で表記した場合は「びしょ鍋」となるのが通例です。
この所以は、元々水仕事が多く常にびしょびしょに濡れていた蔵人に出されていたからです。
近年新たに美酒鍋と当て字があてがわれたため表記が変わるようになりました。
現在では毎年10月上旬に西条で行われる酒まつりでも美酒鍋が提供されるなど、地元に愛される郷土料理となっています。
*西条とは
そんな美酒鍋発祥の地である西条とは一体どのような街なのでしょうか。
西条は東広島市の中心にある街で、酒造りが有名な街です。
西条の酒蔵は兵庫県の灘、京都府の伏見と並び、日本三大酒蔵の1つと称されています。
毎年10月上旬には酒まつりが開催され、約20万人が訪れて賑わっています。
酒まつりでは全国から約1000の銘柄が集まり、試飲ができるほかコンサートなど様々なイベントも開催されており、酒を使って町おこしをしている街だといえるでしょう。
西条を訪れた際はぜひ参加してみてください。
□まとめ
今回は美酒鍋についてお話ししました。
美酒鍋は東広島の西条で有名な郷土料理で、子供から大人まで楽しめる料理です。
東広島に住んだり、訪れたりする機会があれば、ぜひ召し上がってみてください。